2005年12月15日(木) 09時22分
カード補償、相次ぐ拒否 大手行、預金者保護空回り(共同通信)
キャッシュカードの偽造・盗難による不正預金引き出しをめぐり、補償を求めた預金者が銀行で「過去の被害は対象外」などと、補償を断られる事例が相次いでいることが15日分かった。
偽造・盗難による被害を金融機関が原則として全額補償することを定めた預金者保護法(来年2月施行)は過去の被害にも「最大限の配慮」を規定。大手行などは同法を先取りする形で自主ルールを策定し預金者保護に乗り出しているが、実際には「ゼロ回答」が少なくないとみられ、被害者に困惑が広がっている。
被害者団体によると、どの程度まで過去にさかのぼった場合、補償を拒否されるかは個別の事例によって異なるのが実情。
外資系企業の40代の男性は、約3年半前に飲食店で財布を盗まれ、みずほ銀行の口座から約460万円を引き出された。男性は「相談窓口に電話したら名前や被害額も聞かずに『過去の被害への補償は難しい』と門前払いされた」と話す。
(共同通信) - 12月15日9時22分更新
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