2005年12月13日(火) 08時05分
<耐震偽造>川崎の物件、管理組合が高層化して再分譲方針(毎日新聞)
耐震データが偽造され、建築基準法に基づく使用禁止命令が出ている川崎市川崎区の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」(9階建て、23戸)の管理組合が、現在より高層に建て替えて一部を再分譲し、建て替え資金に充てる構想を全会一致で決議した。実現には容積率の緩和などの規制緩和が欠かせないため、住民側は13日、同市に支援を要請する。
◇建て替え資金に充当
管理組合関係者によると、住民がマンションの土地を手放さずに自ら建築主となり、15階建て程度の高層マンションを建設する。補助金も得たうえで、残りの部屋を一般に分譲できれば、新たに住宅ローンを組まず建て替えられると試算している。
ただ、管理組合側から容積率緩和の相談を受けていた同市の担当課長は、15階程度に建て替えることについて「一般論としては難しいかもしれない」と話している。
国が発表した支援策は、一時的に自治体が土地代だけでマンションを買い取り、建て替え後に既存の住民に再分譲する方式。このため追加負担が増えることも懸念されている。【内橋寿明、山衛守剛】
(毎日新聞) - 12月13日8時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051213-00000028-mai-soci