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2005年12月07日(水) 07時05分

松下製温風機事故 山形の販売会社、欠陥機種再点検へ河北新報

 修理済みの松下電器産業製の石油温風機を使用していた山形市の男性(82)が今月2日、一酸化炭素(CO)中毒で重体となった事故で、販売元の山形ナショナル電機(山形市)は6日、すでに点検回収を終えた機種の再点検などを実施することを決めた。点検や部品交換が済んだ製品の事故だったことを重く見て、さらに細かい検証が必要と判断した。製品保有者に対しては、悪臭など異常の有無の確認も進める。

 欠陥が指摘される同型機を含む25機種は、山形県内で約1万8000台販売されているが、点検回収や廃棄を確認しているのは半数ほど。同社は所在が分からない残る約9000台の使用状況の確認も急いでいる。

 同社によると、事故は2日に発生。男性の家族から連絡を受け、翌3日に山形署に通報した。その後の調べで、外部から空気を送る銅製ホースが温風機の内部にある接続口から数ミリ下にずれていたことが分かった。

 経済産業省がゴム製ホースの劣化が懸念されるとして回収命令を出したのを受け、10月に同社の担当者がホースを交換したが、直後の燃焼テストでは異常はなかったという。

 山形ナショナル電機の滝口義則・社長室長は「交換は松下電器から送られた正規の部品で行っており、不具合の原因は不明。当面は再点検の告知や対策を優先したい」と話している。

 一方、山形県警捜査一課と山形署は6日までに、山形ナショナル電機の修理担当者から事情聴取を始めた。業務上過失傷害の疑いもあるとみて、慎重に調べを進めている。

 県警は現場検証を行うとともに、事故を起こした温風機を回収した。修理作業に落ち度がなかったか、マニュアルなどが存在していなかったか、などについても今後、調べを進める。
(河北新報) - 12月7日7時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000006-khk-toh