2005年12月06日(火) 07時04分
松下製温風機 山形でも中毒 修理済み製品で男性重体(河北新報)
松下電器産業は5日、欠陥があるため点検回収を進めている石油温風機で、山形市の民家で今月、男性(82)が一酸化炭素(CO)中毒になったと発表した。男性は意識不明の重体で現在も入院中だという。
松下電器によると、事故があった温風機は10月に点検し、劣化が懸念されている空気を送るゴム製ホースを銅製に交換したが、接合部のゴム製バンドが外れ、バンドを締めるネジが落ちていた。CO中毒事故は今回を含め今年に入り5件目で、福島と長野で計2人の死者が出た。点検や部品交換が済んだ製品の事故は初めてで、安全対策の見直しが迫られそうだ。
同社によると、経済産業省が回収命令を出したのは、1985—92年まで製造された25機種で、製造台数は約15万2000台。このうち、山形県内で販売されたとみられるのは約1万9000台に上り、都道府県別では最も多い。山形県危機管理室は、部品交換が済んだ製品の事故であることを重視して6日、県内各市町村、消防署など関係機関に注意喚起する。
今回の事故を受け、製品の全数検査と不完全燃焼警報機の設置も併せて実施する。連絡先は0120(872)773。
(河北新報) - 12月6日7時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051206-00000005-khk-toh