2005年12月05日(月) 20時19分
<京都>日本WHO協会 不明朗な会計処理(朝日放送)
京都市に本部のある社団法人・日本WHO協会で実体のない研究に助成金を出すなどの不明朗な支出が繰り返され、その総額が7000万円に上ることがわかりました。
「日本WHO協会」は、WHO=世界保健機構の理念の普及を目的として、1965年に設立された公益法人です。この協会内部の倫理委員会が調べたところ、財務担当の元役員が、協会の資金およそ900万円を横領したり、協会が実体のない研究に助成金を出したりしていたことがわかりました。元役員は、朝日放送の取材に対し、不正な支出を認めましたが、私的な流用はないと話しています。この元役員は「前任の事務局長から、引き継いだ時には、既に慣習化していた」「私的利用は無い」と話しています。
不適切な助成は、10年前からおよそ7000万円に上り、中には協会の幹部が関与しているケースもあったということです。委員会は、関係者に対し詐欺や横領、脱税などの容疑で刑事告訴することも検討しています。また、協会トップの西島会長がきょう会見し、「責任を取って会長職を辞任したい」と答えました。
(朝日放送) - 12月5日20時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051205-00000005-abc-l26