2005年12月05日(月) 20時36分
幹部関与の団体に支出 WHO協会の不正助成(共同通信)
世界保健機関(WHO)憲章の精神を広めることを目的にした京都市の社団法人「日本WHO協会」の不明朗な会計処理問題で、協会倫理委員会が不適切と指摘した1996−2003年度までの研究助成金約7000万円は協会幹部が関与する団体に支出されていたことが5日分かった。
小田兼利倫理委員長らが同日、大阪市内での記者会見などで明らかにした。必要な審査を経ずに支出されており、一部の幹部が助成金を私物化していた疑惑も指摘している。
倫理委によると、96年度以降、研究助成金は主に6団体に支出されていたが、うち5団体は協会幹部が代表を務めるなどの形で関与。実体のない研究に助成した疑いのある7000万円の助成金はすべてこの5団体に支出されていた。本来必要な研究報告書の提出や事前審査もなかったという。
(共同通信) - 12月5日20時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051205-00000224-kyodo-soci