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偽造を始めた時期について、姉歯建築士は問題発覚当初、報道各社の取材に「イーホームズに確認検査をしてもらうようになった二〇〇三年ごろ」とし、「途中から感覚がまひして、悪いことをしているという気もなくなったかもしれない」と語っていた。
千葉県によると、姉歯建築士が一九九六年以降、構造計算書などにかかわった建築物は全国に計約二百棟。このうち、国交省などはイーホームズから報告のあった三十三棟の偽造の有無について調査した。三十三棟の建築確認の期間は〇二年九月から今年十月までで、用途の内訳はマンション二十四棟とホテル九棟。
その結果、偽造が確認されたのは二十六棟と判明。残る七棟(マンション五棟、ホテル二棟)は、二十六日現在、偽造の痕跡はないという。
〇二年分でチェックの対象になったのは、同年九月に建築確認した都内のマンション一棟だけで、現時点では「偽造なし」と判定された。
〇三年分の対象は十三棟。うち偽造が確認されたのは九棟で、残り四棟は現時点で偽造は確認されていないという。
ところが、同年十一月以降、偽造物件が大半を占めるようになる。同月と十二月の五棟は、すべてで偽造を確認。翌〇四年一月以降、十九棟のうち現時点で偽造が見つかっていないのは、マンションとホテルが各一棟ずつしかない。
一方、長野県は二〇〇〇年と〇一年に建築確認された姉歯建築士が手がけたホテル二棟で構造計算書の偽造を発見。偽造の最初は二〇〇〇年ごろにさかのぼり、〇三年秋ごろから本格化したことになる。
国交省や関係自治体の関係者は姉歯建築士の偽造について「数年前は恐る恐る偽造していたが、検査機関に見破られない自信をつけたか、集中的に偽造に走る何かがこの時期にあったのかもしれない」とみている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051128/eve_____sya_____000.shtml