悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
ブロードウェイで「アニメワールドスター」を経営する平喜裕(たいら・よし・ひろ)さん(35)がセル画の魅力にとりつかれたのは高校時代。友達が学校で見せてくれたのが始まりだ。
セル画とは、アニメの1コマ1コマを描いた透明なセルロイドのこと。30分のアニメで約3千枚が必要とされ、それらを1枚ずつ撮影して1本のフィルムを作る。アニメ製作の「主要部品」だが、フィルムの完成後は産業廃棄物として処分される。見るのも初めてだったが、そんなものをなぜ友達が持っているのか不思議だった。
びっくりして尋ねてみると、限られてはいるが手に入る場所があるという。
例えば映画館。アニメ上映の初日の舞台あいさつで配られることがある。試写会やアニメイベントの会場でもプレゼントされたりする。キャラクターグッズを扱う会社がほんの付け足し程度に置いている時もある。
欲しいセル画を手に入れるには、雑誌などでこまめに情報を仕入れるしかない。同じ趣味を持つ人を見つけて交換してもらうのも手だての一つだ。面白くてのめりこみ、セル画探しに明け暮れるようになったという。
付属高校から立教大社会学部に進み、英国に語学留学もした。が、就職する気はなかった。ファンサービスの一環で配られていたそのセル画で商売ができる。そんな確信をつかんだからだ。
イベント会場で見たある光景がきっかけだった。
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000190511300001