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死亡したのは50−70代の男女4人。01−05年に、バリウムを服用後、消化管に穴が開き、腹膜炎を併発するなどした。厚労省は、高齢者は消化管の機能が低下しバリウムが排せつされにくい上、組織自体も弱くなっており、バリウムの重みで消化管が傷みやすいためとみている。
消化管損傷のほかに、18人が1993−04年に、呼吸困難などのショック状態となった。
バリウムは54年に販売が始まった。現在は約20製品あり、昨年度の推計使用者は約1750万人。同省は「以前にも同様の事例は起きていただろうが、副作用として認識されていなかったのだろう」としている。
各メーカーは、厚労省の指示に基づき添付文書を改訂。消化管閉塞(へいそく)や、バリウムに過敏性のある患者には使用しないよう求めた。また、高齢者には、下剤投与のほか、十分に水分を摂取し腹痛が出たときは受診するなどの指導をするよう注意喚起した。
ZAKZAK 2005/11/25