2005年11月19日(土) 09時51分
中皮腫治療薬を優先審査へ 厚労省、1年程度に短縮(共同通信)
アスベスト(石綿)が原因と考えられている悪性胸膜中皮腫の治療で、厚生労働省は19日までに、抗がん剤アリムタ(一般名ペメトレキセド)に薬事承認の「優先審査」を適用し、平均2年かかる国の審査を1年程度に短縮する方針を固めた。
アスベストによる健康被害の拡大や、決め手となる治療法がないことを重視した。現在は輸入承認申請に必要なデータを取る臨床試験(治験)の段階で、申請は来年中の見通し。
アリムタは欧米など約60カ国が承認。国内の治験に当たっている日本イーライリリー(神戸市)は「中皮腫治療で唯一の承認薬」としている。
優先審査は1993年に始まった薬事法上の制度で(1)致死的な疾患が対象(2)他に治療法がない(3)進行が抑えられず日常生活に著しい影響がある−ことなどを条件としている。
(共同通信) - 11月19日9時51分更新
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