2005年11月17日(木) 06時08分

「ヤミ金帝王」に二審判決　５１億円資金洗浄で東京高裁（共同通信）

　指定暴力団山口組系五菱会（現在は２代目美尾組）のヤミ金融事件で、犯罪収益を資金洗浄したなどとして、組織犯罪処罰法違反と出資法違反の罪に問われ、１審東京地裁で懲役７年、罰金３０００万円の判決を受けた元幹部梶山進被告（５６）ら３人の控訴審判決公判が１７日、東京高裁（仙波厚裁判長）で開かれる。
　ほかの２人は梶山被告傘下のヤミ金グループを統括した松崎敏和被告（３６）と奥野博勝被告（２９）で、１審判決はいずれも懲役５年、罰金２０００万—５００万円。
　１審判決は「資金洗浄された現金は、民事訴訟での被害回復をしやすくするため、法律で没収・追徴を禁じている」などとして、３被告に追徴金（求刑約５１億—１３億円）を科さなかった。
　控訴審で検察側はこの判断は誤りであると主張。梶山被告らは「量刑が重過ぎる」としていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000017-kyodo-soci