2005年11月17日(木) 16時16分
旧神栖町のヒ素汚染:2農家の米から検出 水田に汚染地下水混入か /茨城(毎日新聞)
神栖市の井戸水汚染問題で県は16日、同市内の2農家で生産された米から微量の有機ヒ素化合物が検出されたと発表した。近くの農家からはすでに米約9トンが出荷されているが、健康への影響はほとんどないという。
有機ヒ素化合物が検出されたのは、環境省が設けた調査用井戸の周辺300メートル圏内の農家で、米を一部保管していた5農家のうち2農家。県が9〜10月にかけて調査したところ、1キログラムあたり0・012〜0・055ミリグラムの有機ヒ素化合物ジフェニルアルシン酸(ヒ素換算値)が検出された。
これらの水田は、汚染源とみなされているコンクリート塊が埋められた地点から南西に約2キロの地点にあり、稲を育てるのに地下水を利用していた。県は、コンクリート塊付近から南西方向に流れている地下水に、汚染された地下水が混ざったとみている。【藤田裕伸】
11月17日朝刊
(毎日新聞) - 11月17日16時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000144-mailo-l08