2005年11月17日(木) 16時20分
アスベスト:県営大宮住宅の高濃度検出 不安・不満の声続出−−住民へ説明会 /栃木(毎日新聞)
◇「健康被害は」「費用負担は」−−3号棟住民移転へ説明会
県有施設でのアスベスト調査で県は16日、県営大宮住宅(栃木市)3号棟の住民の移転を決めた。同住宅では16日夜、県住宅課の大塚利夫課長補佐や県住宅供給公社などから9人が、3号棟の住民約15人にアスベストの調査結果について説明したが、住民からは質問が相次いだ。大塚補佐が、アスベストが建物のどの部分で吹き付けられているかについて話した後、アスベスト除去のための一時移転を要請すると、住民からは「そんな急だ」「引っ越し費用はどうなるのか」とざわめきが起こった。
また、健康被害については「30年近く住んでいるが、体に本当にだいじょうぶなのか」「子供がばたばたと遊ぶ家庭では、天井などから飛散したアスベストが体内に蓄積されることはないのか」などと不安の声が続出したが、県は「専門家にお任せすることになる」と答えるにとどまった。【塙和也】
11月17日朝刊
(毎日新聞) - 11月17日16時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000133-mailo-l09