2005年11月17日(木) 17時01分
虚偽表示:上京区の米穀業者が虚偽シールで販売 近畿農政局、法令順守を指示 /京都(毎日新聞)
農水省近畿農政局は16日、上京区の米穀販売業者が虚偽の表示をした米を販売していたとして、法令を順守するようJAS法に基づく指示を行った。
指示を受けたのは、上京区大宮通今出川下ル薬師町の米穀販売業「西成米穀」(樋田信男社長)。同局によると、同社は今年4〜9月、製造した袋詰め精米計1075トンを直営12店舗で販売する際、JAS法で5項目の表示を義務付けられた品質表示欄の上に、販売者欄に別の業者名を記入した虚偽内容のシールを張り付け、販売者を偽装した。
今年7月、消費者から「シールをめくると別の会社名が書かれていた」と情報提供があり、同局が9月に4回にわたり立ち入り調査。直営店で売られていた米はすべて同社で精米したものであるにもかかわらず、別の業者を販売者と表示していたことが分かった。
同社は京都市内7店舗をはじめ、府内に他に3店、滋賀、奈良県に各1店の直営店を展開。一方でスーパーなどにも商品を卸しているが、直営店では同一商品を10キロ入りで約400円安く販売しており、スーパーや消費者からの苦情を防ごうとして虚偽表示を行ったとみられるという。【沢木政輝】
11月17日朝刊
(毎日新聞) - 11月17日17時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000255-mailo-l26