2005年11月12日(土) 20時52分
<振り込め詐欺>息子装った男から電話、5070万円 横浜(毎日新聞)
横浜市西区の無職男性(61)が、息子を装った男からの「会社で帳簿上のトラブルがあった」という電話にだまされ、計5070万円を振り込んでいたことが12日、分かった。神奈川県警戸部署が詐欺の疑いで捜査している。振り込め詐欺事件では、昨年12月に同市栄区の男性会社員が4700万円の被害にあったケースを上回り、過去最高額とみられる。
調べでは、男性宅に9日午後8時半ごろ、都内に住む会社員の長男(30)を装った男が「会社で帳簿上のトラブルがあった。穴埋めしなければ大変なことになる。会社の会計士名義の口座に現金を振り込んでくれ」と電話をかけた。長男の声と似ていたことなどから、男性は話を信じて10、11の2日間にわたり、六つの郵便局でそれぞれ異なる口座に金を振り込んだ。
その後、男と連絡が取れなくなったため、長男がトラブルに巻き込まれたのではないかと心配して11日、同署に相談。海外出張中の長男とも連絡が取れ、だまされたことが分かった。
男は電話で「携帯を変えたので、新しい番号にかけてくれ」と話し、男性が長男と連絡を取らないようにしていた。また、「郵便局員に怪しまれた時は『リフォームに使うから』と言ったほうがいい」などと細かく指示していたという。
男性は、現金を振り込む際に郵便局員から「大丈夫ですか」と尋ねられたが、男の指示通りに応えると受け付けられたという。【山衛守剛】
(毎日新聞) - 11月12日20時52分更新
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