2005年11月11日(金) 13時44分
ネット流出で原告逆転敗訴 賠償の1審取り消し(共同通信)
北海道警の巡査が捜査関係書類をインターネットに流出させたため精神的苦痛を被ったとして、北海道江別市の男性(20)が道に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は11日、道に40万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、男性の訴えを退けた。
末永進裁判長は判決理由で「書類を流出させた警察官が自宅で私物のパソコンをインターネットに接続するのは職務と無関係であり、損害賠償の対象にはならない」と述べた。
1審札幌地裁は、道警の不法行為は認めなかったが、流出させた巡査の注意義務違反を認定。人格権に基づくプライバシー侵害があったとして、40万円の賠償を命じた。
道は控訴審で「情報流出を巡査が予見することはできなかった。注意義務違反はない」と主張していた。
(共同通信) - 11月11日13時44分更新
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