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2005年11月08日(火) 00時00分

虎の門病院が投薬ミス 患者重体 東京新聞

 虎の門病院(東京都港区)に入院していた六十代後半の男性患者が通常の五倍の肺炎治療薬を投与され、重体となっていることが八日、分かった。病院は投薬ミスを認めて患者の家族に謝罪し、警視庁赤坂署と都福祉保健局に届け出た。

 病院によると、男性は八月下旬、肺がんの治療のため入院し、十月下旬に肺炎を併発した。患者の主治医は海外出張中で、代わりに担当した女性研修医(27)が投薬マニュアルを見間違え、肺炎治療薬「ペンタミジン」を三日間にわたり、通常の五倍量を投与するよう誤って薬剤局に指示した。男性は間もなく意識障害や腎障害、低血圧などを発症。多臓器不全で意識不明となり、現在も回復していない。

 病院の内部調査で十月三十一日に投薬ミスが判明、直後に病院は男性の家族に謝罪したという。

 記者会見で山口徹院長は「患者とご家族に多大な迷惑をかけ、誠に申し訳ない。このような医療事故で信頼を損ない、深くおわびします。今後は再発防止に努めます」と頭を下げた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051108/eve_____sya_____002.shtml