2005年11月07日(月) 22時23分
偽メール登録料詐取、ネットジャーナリストら5人逮捕(読売新聞)
携帯電話利用者に携帯電話会社からの通知を装った偽のメールを送り、架空の登録料金をだまし取ったとして、岩手県警は7日、東京都中野区新井、インターネットジャーナリスト森一矢容疑者(35)ら計5人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
森容疑者はネット犯罪の被害防止策にも精通し、テレビ出演や著書なども多く、被害者の相談にものっていた。
調べによると、森容疑者らは昨年11月16日ごろ、神奈川県内の女性(33)の携帯電話に携帯電話会社を装ってメールを送信。文面に表示した偽サイトのアドレスをクリックした女性に対し、「登録料が未納。支払わなければ裁判にする」などと督促のメールを送り、銀行口座に現金数万円を振り込ませ、だまし取った疑い。
この方法は、「ワンクリック詐欺」と呼ばれ、県警は森容疑者が主導し、他の4容疑者が振込口座や通帳の管理、パソコン操作などにあたっていたとみている。県警は全国で約450件、被害額は約2800万円に上るとみて、厳しく追及する。
森容疑者らは昨年8月ごろから都内のマンションを拠点に不特定多数の人にメールを送り始めた。偽サイトへの接続率を高めようと、同10月ごろからは携帯電話会社を装うようになった。森容疑者は容疑を否認しているが、ほかの4容疑者は大筋で認めているという。
逮捕されたのは森容疑者のほか、東京都渋谷区神南、会社役員大賀達雄(28)、川崎市高津区、フリーター豊田敏宏(26)、神奈川県相模原市相模大野、飲食店従業員佐藤力弥(31)、住所不定、無職佐々木良保(29)の4容疑者(いずれも盛岡地裁に同罪で起訴済み)。
(読売新聞) - 11月7日22時23分更新
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