2005年11月04日(金) 02時35分
明治安田 新社長に松尾常務 専務以上9人退陣へ(産経新聞)
明治安田生命保険は三日、生命保険金などの不当不払い問題で辞任する金子亮太郎社長(64)の後任に松尾憲治常務(56)を昇格させる人事を固めた。近く臨時取締役会を開いて正式決定する。不当不払い問題の拡大で、金融庁から今年二度目の業務停止命令を受けたことを踏まえ、専務以上の九人が全員退陣する見通し。
明治安田は今年二月、百六十二件の保険金不払いに加え、告知義務を正確に説明しないなどの違法営業があったとして金融庁から二週間の業務停止命令を受けた。金子社長は当初、留任にこだわったが、七月に新たな不当不払いが判明したため辞意を表明。最終的な不当不払い件数は約三千件に達し、四日から二週間の業務停止となった。
こうした一連の不祥事の経営責任を明確化するため、明治安田では専務以上の九人が退陣、今年四月に常務に昇格した松尾氏を抜擢(ばってき)する方向となった。新体制で信頼回復を図るとともに金融庁に業務改善計画を前倒しで提出。無期限である新規業務停止処分の早期解除を働きかける。
松尾氏は旧明治生命保険出身。四月から問題の中心となった保険金部などを担当している。
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■松尾憲治氏(まつお・けんじ)神戸大経済卒。昭和48年明治生命保険(現・明治安田生命保険)入社。平成13年取締役、16年1月、明治安田生命取締役、17年4月から常務。福岡県出身。
(産経新聞) - 11月4日2時35分更新
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