2005年11月04日(金) 03時09分

保険金不払いの明治安田生命、専務以上全員が辞任へ（読売新聞）

　保険金の不当な不払い問題で金融庁から行政処分を受けた明治安田生命保険は３日、専務以上の取締役９人全員を退任させる方針を固めた。

　引責辞任する金子亮太郎社長（６４）の後任は松尾憲治常務（５６）、宮本三喜彦会長（７０）の後任は関口憲一常務（５６）を充てる方向で最終調整に入っており、来週にも正式発表する。

　明治安田生命では、不当な不払い問題で今年２月に金融庁から最初の行政処分を受けた後、新規契約件数が減少。１０月２８日には、金融庁から新規業務の無期限停止を含む２度目の行政処分を受け、経営陣の刷新と法令順守体制の確立が急務となっている。

　専務以上の役員９人が全員辞任するため、後任のトップには、旧明治生命保険出身の松尾常務が最有力となっている。また、不払い問題は旧明治生命が収益向上を目指し、保険金支払い基準を厳格化したことに端を発しているため、旧安田生命保険出身の関口常務を会長に充ててバランスをとる案を軸に最終調整されている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000101-yom-bus_all