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この男性は十五年ほど前からビジネス電話などOA機器をリースで利用している。現在の年商は約百万円だ。
昨年九月に作成されたファクス・コピー複合機のリース契約書の年商欄には「800万円」と記載。今年六月のビジネス電話機一式についての契約書には「15百万円」(千五百万円)と記載した。さらにその一カ月後に作成された契約書には「15万円」と記入されていた。このうち「15百万」と記載された契約は与信審査が通らず実行されなかった。
「800万円」「15万円」と大幅に年商金額が異なっていたにもかかわらず、この男性と二件のリース契約を結んだ大阪府内のリース会社は本紙の取材に「適正な審査をして契約を結んでいる。審査方法や基準は公表できない」とコメントしている。
この男性は「契約書の書き方がよく分からないので、営業マンの言うように書いた」と話しているが、契約手続きを代行した都内の販売業者の一社は「営業マンに対し、年商額を偽って契約書を作成するよう指示してはいない。しかし、もしそういう事実があったのなら、謝罪したい」と話している。
男性の月の売り上げは約八万円だが、月額四万円以上のリース料金を支払っている。年金収入もあるが「リース料を払うために商売をしているようなもの」と話す。
しかも、そのオフィス用リース電話機は、多機能で使いこなせず箱に入ったまま。現在解約交渉中で、新たに購入した家庭用電話機を使っている。
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