2005年10月28日(金) 16時26分
振り込め詐欺:架空請求団の被害者救済、全国初の弁護団結成 /埼玉(毎日新聞)
出会い系サイトのうその利用料金を請求し金をだまし取っていた架空請求グループによる被害者救済のため、県内の弁護士10人が「振り込め詐欺被害者救済弁護団」を結成した。埼玉、福井、京都、奈良4府県警の合同捜査本部が今月12日までにメンバー5人を逮捕した同グループに対する弁護団の結成は全国初。
同事件では全国で約200件、総額約2億3000万円の被害が報告されている。中山福二団長によると、同グループの事務所などから警察が押収した現金約7000万円は、現行法では刑事裁判の終了後に同グループに返還されるが、被害者に現金が戻る望みは薄いという。
このため弁護団は、民事上の損害賠償請求権に基づいて、押収された現金を差し押さえ、グループへの返還を阻止する。また被害者が振り込んだ口座の名義人が逮捕者とは別名で同グループの被害者だと気付かない人が多いとして、問い合わせを呼びかけている。電話048・645・2027同団事務局。【和田憲二】
10月28日朝刊
(毎日新聞) - 10月28日16時26分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000061-mailo-l11