2005年10月26日(水) 19時40分

＜悪徳リフォーム＞クレジット契約審査に欠陥　弁護士ら批判（毎日新聞）

　悪質な訪問リフォームでクレジット契約を過剰に結ばされる被害が相次いでいる問題で、被害救済に取り組む弁護士らで作る「クレジット過剰与信対策全国会議」（釜井英法代表幹事）は２６日、全国信販協会（東京都千代田区）が先月まとめた契約時の審査指針について「欠陥が多く、実効性に大きな疑問を抱かざるを得ない」などと批判するコメントを発表した。
　指針は悪質リフォーム対策に取り組む経済産業省の要請を受けて業界サイドが作成したが、全国会議は（１）対象が高齢者への訪問リフォームだけに限定されている（２）指針が守られなかった場合の制裁措置がない（３）これまでのクレジット被害者に対する救済措置が検討されていない——などと指摘。「（ずさんなクレジット契約の）実態が改まるとは考えられない」と結論づけた。
　さらに、経産省の対応についても「指針の策定をもって、本問題に対する最終的な回答と位置づけているとすれば、到底承服しがたい」と積極的な対応を求めている。【須山勉】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051026-00000091-mai-soci