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県警尼崎東署捜査本部はこれまで、JR西が負傷者らに一律支給した3万円の見舞金を受け取ったり、治療費を請求した乗客から、事故の参考人として事情聴取してきた。その過程で、乗車位置など状況の説明があいまいな、実際には電車に乗っていなかったとみられる“ニセ乗客”が複数確認されたという。
すでに県警は今年5月、見舞金3万円を詐取したとして、同県伊丹市の塗装作業員の男(37)を詐欺容疑で逮捕。男は仕事で負った頭部の傷の診断書を取り、JR西の社員を呼び出して「(事故車両の)6両目か7両目に乗っていた。けがの治療で伊丹の病院に通院している」などと、事故による負傷を装っていた。男の説明内容に不審な点が多かったことから、捜査本部が追及したところ、男は偽装を認めたという。
ほかにも、「持っていたパソコンが壊れた」「ブランド物のバッグをなくした」などとして、高額の補償を要求するケースもあり、未遂も含めると“ニセ乗客”は約20人にのぼるとみられている。
脱線事故による死者は107人で、負傷者は555人。捜査本部はこれまでに525人の負傷者から事情聴取を終えている。
ZAKZAK 2005/10/25