2005年10月20日(木) 17時01分

マニュアルに「獲物選定」＝11億円余契約−悪質リフォーム社長ら逮捕・兵庫県警（時事通信）

　不必要なリフォーム工事で高齢者から金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課などは20日、詐欺容疑で神戸市兵庫区塚本通、住宅リフォーム会社社長上村敏和（35）、同区門口町、同社営業本部長比護岳明（24）両容疑者ら3人を再逮捕し、同社社員4人を逮捕した。
　上村容疑者らはリフォーム契約を結ぶためのマニュアルを用意。住宅を訪問する「アポ」や不安をあおる「クローザー」などの役割分担が明記され、訪問先を選ぶことは「獲物を選定」と書かれているという。
　調べによると、比護容疑者らは2月、神戸市東灘区の無職男性（88）宅を訪問。十分な検査もせず、「床下が大変。傾いている」と不安をあおり、3月に工事代金名目で180万円を受け取った疑い。
　同課は上村容疑者らが2001年から今年7月にかけ、同様の手口で、兵庫、大阪両府県の高齢者ら約600人と計11億5千万円の契約を結んだとみて余罪を調べている。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000081-jij-soci