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2005年10月19日(水) 02時43分

ATMに隠しカメラ 暗証番号?送信装置も UFJ銀産経新聞

 UFJ銀行の東京、千葉、埼玉の三都県にある現金自動預払機(ATM)十数カ所で、操作画面を盗撮する隠しカメラが相次いで見つかっていたことが十八日、分かった。暗証番号が盗み見られた可能性があるが、同行は顧客の口座から現金を引き出される被害は今のところないとしている。同行は十七日に警視庁に被害届を出した。
 警視庁生活安全部の調べや同行によると、隠しカメラは九月上旬、東京都港区六本木の無人ATMコーナーで警備員が発見。ATM正面の目の高さに置かれたチラシを入れる名刺サイズの小箱に入っていた。底に穴が開けられ、ATMを操作する手元を撮影できるようになっていた。
 同行が全国約千六百カ所の調査をしたところ都内のもう一カ所で隠しカメラが残されていた。
 また、三都県の十カ所余りでは、カメラの映像を送受信できる仕組みになっていた。防犯カメラには不審な三人ほどの人物が小型カメラを設置する様子なども写っていた。同行は全国の無人ATMコーナーにある小箱を撤去するとともに暗証番号を盗み見られた可能性がある顧客に個別に連絡。すべてのATMコーナーに注意を呼び掛けるポスターを掲示した。
 全国銀行協会の前田晃伸会長(みずほフィナンシャルグループ社長)は十八日の定例記者会見で「根の深さが分からない。何が起きるか分からないと思って対応すべきだ」と慎重に見守る考えを示した。」
     ◇
 ■「スキミング」「途中狙い」融合
 UFJ銀行で隠しカメラが見つかったことについて、警視庁は「スキミングを手本に、巧妙化した大掛かりなすり団の影がちらつく」(幹部)と警戒を強めている。
 隠しカメラを使うのは「スキミング」の一般的な手口とされる。盗んだキャッシュカードからデータを読み取りカードを偽造し、隠し撮りで得た暗証番号を使い、現金を引き出す。一方、ATM帰りの客の背後から暗証番号を盗み見て、その後、カードを奪う「途中狙い」と呼ばれる従来型の犯罪も頻発。捜査関係者は、今回の形態を「スキミングと途中狙いを融合した新手の犯行」と分析する。
 警視庁幹部は「今回は、映像を無線で飛ばし、十数メートル離れた場所から携帯モニターでATM帰りの人を監視していた可能性がある」と話す。
 金融機関はATMコーナーの脇に「盗み見防止板」を設置するなどの対策をとっているため、隠しカメラが設置された可能性があるが、捜査関係者は「カメラを設置した行為自体は立件は難しいが、正当な目的外でコーナーに立ち入った建造物侵入容疑の適用は考えられる」としている。
(産経新聞) - 10月19日2時43分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051019-00000019-san-soci