2005年10月15日(土) 18時50分
旧国鉄駅員が中皮腫で死亡 ニチアス工場近くに勤務(共同通信)
奈良県王寺町の旧国鉄王寺駅で働いていた元職員の男性=当時(82)=が昨年、アスベスト(石綿)が原因とみられる中皮腫で死亡していたことが15日、分かった。
王寺駅から数百メートル離れた建材メーカー「ニチアス」王寺工場では元従業員ら58人が中皮腫などで死亡している。同工場は「工場との因果関係は今のところ不明。今後の対応は本社と相談したい」と話している。
同工場によると、輸入したアスベストは1960年代ごろまで、王寺駅を経由し、旧国鉄の引き込み線で工場内に搬送されていたという。
ニチアスは今年9月、71年以前に工場の半径400メートル以内に1年以上住み、同工場のアスベストが原因で中皮腫などの健康被害が生じたとみられる住民へ弔慰金を支払う方針を決めた。
(共同通信) - 10月15日18時50分更新
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