2005年10月15日(土) 01時44分
教員など3202人分の情報、佐賀県教委職員が紛失(読売新聞)
佐賀県教委は14日、来年度採用の教員試験の受験者1606人や、県教委が指導力不足と認定した教員175人の氏名など、延べ3202人分の個人情報を記録したパソコンの記録媒体(フラッシュメモリー)1個を教職員課主幹の男性職員(51)が紛失したと発表した。
県教委は、「拾った」という匿名男性から連絡があったが、その後連絡がないため、県警に紛失届を提出した。県教委は15日にも、関係者全員に謝罪文書を発送する。
県の情報管理に関する指針は「すべての職員は記録媒体などを執務室の外に持ち出してはならない」と定めているが、県教委によると、男性職員はこれに反し、9月23日未明、個人所有のフラッシュメモリーにデータを入れて持ち出し、帰宅した。同日夕、佐賀市大和町の健康ランドに行った際、このメモリーを入れたかばんを持ち歩き、落としたと見られる。
職員は、24日に市内で行われる教員採用の3次試験で「使用することがあるかもしれない」と考え、持ち出したという。
職員は紛失を上司に報告しておらず、10月3日に「拾った」という匿名男性から同課に電話があり、初めて判明した。男性からはこの日計3回の電話があり、6日に直接会って返却することを約束したが、その後連絡が途絶えた。男性は氏名や連絡先を明らかにしなかったが、「岡山県から電話している」と話したという。
藤田和光・副教育長は「関係者に本当に申し訳ない。今後こうした事がないよう、管理の徹底を図りたい」と話している。
(読売新聞) - 10月15日1時44分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000116-yom-soci