2005年10月12日(水) 16時25分
悪質リフォーム:認知症老姉妹被害 適正価格は198万円−−NPOが調査 /埼玉(毎日新聞)
◇請求4850万円のうち必要工事−−NPOが調査報告
富士見市の認知症(痴呆)の老姉妹をめぐる訪問リフォーム問題で、19業者が請求した総額約4850万円の工事代金のうち、必要とみられる工事の適正価格は198万円だったことが一級建築士でNPO「ピュアライフ・ネットワーク」の石田隆彦理事長(43)の調査でわかった。調査報告書は11日、富士見市に提出された。
報告書などによると、02年4月以降、19業者がこの姉妹と計48件のリフォーム工事契約をし、実際に施工された工事の適正価格は、請求総額の10分の1以下の376万円分だった。さらに、その中から不要工事を除いた工事契約は2業者4件のみで、その適正価格は計約198万円だった。工事契約は、施工・納品され
ず、大半が架空請求だった。大量の調湿剤がまかれたが、すべて不要と判断された。見積・契約・工事までも短く、石田理事長は「考えたり悩んだりする時間を故意に与えなかった」と悪質性を指摘している。【村上尊一】
10月12日朝刊
(毎日新聞) - 10月12日16時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051012-00000148-mailo-l11