2005年10月06日(木) 17時01分
カタロくじ:新たに被害相談130件 業務停止後も社名変え勧誘か /京都(毎日新聞)
◇“ねずみ講”カタロくじ、関東含め遠方からも−−対策弁護団
大学生ら若者を対象にねずみ講を運営したとして、京都弁護士会の弁護士16人でつくる被害対策弁護団が「Earth Walker(アースウォーカー)」(大阪市中央区)の取締役ら8人を無限連鎖講防止法違反容疑で京都府警生活経済課に告発した問題で、同弁護団に新たに約130件の被害相談が寄せられていることが5日分かった。同社が社名を変えたと見られる被害もあり、弁護団が注意を呼びかけている。【太田裕之】
同社は「カタロくじ事業」と称する通信販売形式のくじ販売への参加を募る際、「オーナー契約金」として1口17万円を徴収。大学生らが友人を勧誘し、近畿を中心に契約件数が約5000件あり、1人2〜3口支払うケースが多い。同社の設立(03年12月)後1年間の売上高約12億円の大半が契約金収入とみられるという。
同弁護団は10人の相談を受けて先月16日に府警に告発したが、同月23日に京都弁護士会館で開いた被害者説明会には新たに、京都、大阪、神戸、奈良などの大学生を中心に保護者も含め約100人が出席し、70人が相談を依頼した。このほか、関東も含め遠方からの電話相談が今月初めまでに60人あり、現在も毎日数件ずつ増えているという。被害は3口前後が多かった。
同社は特定商取引法の違反行為(勧誘目的等の不明示など)があったとして経済産業省から今年6月20日に3カ月間の業務停止を命じられたが、今回は被害時期が今年7月の被害相談もあった。同社は別名で勧誘を継続しているとみられ、この別名での新規契約が1人、契約移行が7〜8人いた。6月末か7月に大阪府内のホテルで社名変更の説明会が開かれたとの情報もある。
弁護団事務局の平尾嘉晃弁護士は「近くの消費者センターや弁護士会に相談を」と呼びかけている。
10月6日朝刊
(毎日新聞) - 10月6日17時1分更新
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