2005年10月05日(水) 12時18分
<アガリクス>「がんに効く」宣伝販売、出版社役員ら逮捕(毎日新聞)
キノコの一種「アガリクス」を成分に含む承認前医薬品について「がんに効く」と書籍で効能を宣伝、販売したとして警視庁生活環境課は5日、「史輝出版」(東京都港区)役員、木村真木容疑者(49)ら同社員5人と、健康食品販売会社「ミサワ化学」(新宿区)代表、三沢豊容疑者(58)の計6人を薬事法違反容疑で逮捕した。書籍と商品の「タイアップ商法」と呼ばれ、書籍を薬事法上の「広告」ととらえて摘発するのは初めて。
調べでは、史輝出版社員らは、ミサワ化学が販売している承認前医薬品の「即効性アガリクスS」について、「末期ガン消滅!」などと題する2種類の書籍を01年12月〜昨年6月の間に計4万1000部発行。この中で「ガン抑止率100%」と効能をうたい、ミサワ化学の連絡先を掲載して顧客を勧誘する広告を掲載した疑い。また、三沢容疑者は03年7月〜05年4月、都内の無職女性(67)ら14人に即効性アガリクスS計205箱を、計約638万円で無許可販売した疑い。
薬事法は承認前医薬品の効能を宣伝することを禁じている。ミサワ化学は01年10月から今年3月までに即効性アガリクスSだけで約20億円を売り上げたという。同課は病気療養中の史輝出版社長(52)についても回復を待って立件する方針。
(毎日新聞) - 10月5日12時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051005-00000044-mai-soci