2005年10月04日(火) 22時24分
輸入牛肉にBSE感染牛、食品安全委が「可能性低い」(読売新聞)
食品安全委員会のプリオン専門調査会は4日、政府が諮問していた米・カナダ産牛肉の輸入再開条件について審議を行い、「輸入される牛肉にBSE(牛海綿状脳症)感染牛が含まれる可能性は低い」との結論でほぼ合意した。
次回以降、答申案のとりまとめに入るが、年内にも輸入が再開される公算が大きくなった。
調査会は5月から、米・カナダ産の特定危険部位(SRM)を取り除いた生後20か月以下の牛を国産牛と比較し、安全性が同等かどうかを検証していた。
これまでの審議の結果、〈1〉日本向け輸出プログラムが守られればBSEプリオンによる汚染の可能性は非常に低い〈2〉21か月以上の牛を完全に排除できなくてもBSE感染牛が含まれる確率は極めて低い——などとし、輸入した牛肉や内臓の汚染リスクは低レベルとの結論で一致した。
会見した吉川泰弘座長は「(今回の)結論自体がぶれることはないと思う」と述べ、早ければあと2回の審議で答申案がまとまるとの見通しを示したが、「低レベル」とした輸入牛のリスクが国産牛と同等か、無視できないものかについては言及を避けた。
(読売新聞) - 10月4日22時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000215-yom-bus_all