2005年10月03日(月) 09時18分
株の大量保有報告書、きょうからネットで閲覧可能に(ロイター)
[東京 3日 ロイター] 上場企業の5%超の株式を保有する株主の株式取得状況を示す「大量保有報告書」が、きょうから提出されたその日のうちにインターネットで閲覧できるようになる。これまでは電子開示システム(EDINET)というネット経由で提出された報告書に限って、即日ネットで閲覧できたが、企業の合併・買収(M&A)の拡大で株主異動が頻繁になるなか、投資家向けの情報公開が充実する。
証券取引法は、上場会社の発行済み株式の5%超を取得した株主に対し、その目的や理由を記載した大量保有報告書の提出を義務づけている。株主は株式取得から5営業日以内に、財務局に書面かEDINETで届け出ることになっている。提出後、保有株に1%超の増減があった場合にも、変更報告書を提出する義務がある。
これまでは、書面で提出された大量保有報告書は、データの変換が困難との理由からネット上で公開されなかった。このため、報告書を閲覧したい場合は、投資家が金融庁や各地の財務局に出向かざるを得ず、利便性が低かった。
大量保有報告書をめぐっては、今年2月にニッポン放送買収におけるライブドア<4753.T>や村上ファンドによる株の取得状況がわかりにくいといった不備が発生。これを受け金融庁は、情報開示インフラを整える作業を行ってきた。
(ロイター) - 10月3日9時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051003-00000400-reu-bus_all