2005年10月02日(日) 19時58分
「個人情報保護士」試験、民間“資格”に2800人(読売新聞)
個人情報の取り扱いに関心が高まる中、「個人情報保護士」という民間検定が登場し、2日、東京、名古屋、大阪の各会場で行われた初の認定試験に約2800人が挑戦した。
パソコン検定などを実施している文部科学省の認可法人「全日本情報学習振興協会」(東京都)の主催。公的な資格ではないが、同協会では「保護法のエキスパートの証明になる。問い合わせは2万件近くあり、今後は受験者が増えると思う」としている。
試験はマークシート方式100問で、関係法令の内容や職場などで講ずべき対策を問うもの。検定料は8400円で、同協会では同額の費用で「直前対策セミナー」も行い、模擬問題を提示していた。
受験者の年齢は10代から70代までで最多は40代(34%)。企業で個人情報保護を担当する人が多く、弁護士や行政書士、社会保険労務士もいるという。
東京で受験した福島市の税理士、斎藤邦雄さん(50)は、「職業柄、扱う情報のほぼすべてが個人情報。(認定試験を受けることで)顧客の安心感にもつながると思う」と語った。東京都国立市の市立病院職員、池田三津雄さん(53)は、「企業の情報漏洩が相次ぐ一方で官の情報隠しも問題になっており、知識を得たかった」と話していた。
(読売新聞) - 10月2日19時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051002-00000112-yom-soci