2005年10月01日(土) 16時26分

詐欺：郵貯ネットバンキング悪用、容疑で３人追送検　／埼玉（毎日新聞）

　◇被害総額は５３００万円にも
　県警捜査２課と武南署は３０日、インターネットで郵便貯金の口座間取引ができる「郵貯ホームサービス」を悪用して、他人の口座から別の口座への送金をしていた▽東京都町田市本町田、無職、高橋武将被告（２３）＝盗品等有償譲受罪、窃盗罪で公判中＝▽小島弘之（２３）＝窃盗罪で公判中＝ら３人を不正アクセス防止法違反、電子計算機使用詐欺、公的電磁記録不正作出・同行使容疑で追送検したと発表した。
　調べでは、高橋被告らは０４年８月、郵貯のネットバンキングを悪用し、都内の女性（７３）のＩＤとパスワードを使って、女性の口座から別の口座に約３００万円を送金するなどした疑い。被害総額は５３００万円にのぼるという。
　同課によると、高橋被告らは、０２年に巨額詐欺事件で摘発され破産した沖縄県内の会社関係者を装い、同社の被害者宅に「お金が返還されます。郵貯のホームサービスを使えば早いです」などと電話でサービスの利用を持ち掛けた。被害者が申し込み後に再び電話し「送金に必要」などと言って、ＩＤとパスワードを聞き出していた。
　日本郵政公社には同様の手口の詐欺による被害相談が寄せられており、ホームページで警戒を呼びかけていた。【村上尊一】

１０月１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051001-00000009-mailo-l11