2005年09月30日(金) 21時33分
返金話装い、八葉グループ被害者から300万詐取(読売新聞)
八葉グループ詐欺事件の被害者に金を返すと持ちかけ、インターネットを利用して現金をだまし取ったとして、埼玉県警捜査2課と武南署は30日、東京都町田市本町田、無職高橋武将被告(23)(窃盗罪などで起訴)ら3人を、電子計算機使用詐欺と不正アクセス防止法違反容疑などでさいたま地検に追送検した。
被害者は50人、被害総額は約5000万円に上るとみられ、同課などで余罪を追及している。
調べでは、高橋被告らは昨年8月下旬ごろ、東京都小平市の無職女性(73)に「被害金を返す。ネット上で送金する」と電話し、自宅のパソコンからインターネットで郵便貯金の振り込みなどができるサービスへの登録を要請。登録後にIDや暗証番号などを聞き出して女性の口座に不正に接続し、約300万円を自分たちの口座に送金するなどした疑い。
この女性は、2000〜02年にかけて、「1年で出資金が倍になる」などとうたい、4万8000人から約1550億円を集めた八葉グループによる詐欺事件の被害者。高橋被告らは、同様の手口で被害者らの口座に接続して、金を移していた。
高橋被告らは「八葉グループの被害者の名簿を使ってやった」などと供述しているが、名簿は見つかっておらず、同課などは入手方法を追及している。高橋被告らは、移した現金3万円を引き出したとして9月、窃盗罪などで起訴されていた。
(読売新聞) - 9月30日21時33分更新
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