2005年09月28日(水) 16時25分
振り込め詐欺:3000万円 県内最高額の被害−−入間の主婦 /埼玉(毎日新聞)
27日午前9時半ごろ、入間市の主婦(61)方に、息子を装った男から「会社の金を使い込んだ。刑事事件になってしまう。3000万円振り込んでほしい」と電話があった。主婦は県外に住む会社員の二男と思い、3回に分けて現金計2997万円を指定された三つの郵便貯金口座に振り込んだ。狭山署は振り込め詐欺事件として調べている。県警捜査2課によると、県内の振り込め詐欺では過去最高の被害額という。
調べでは、主婦は1回に振り込める限度額の999万円を3回振り込んだ後、電話でさらに5000万円を要求された。同日午後2時ごろ、帰宅した夫が「詐欺ではないか」と気づき110番通報した。
主婦宅には26日夜、この男と同一人物とみられる男から「携帯電話の番号を変えた」という電話があり、息子を装って電話番号を告げ、仕事に関する愚痴などを話したという。主婦は27日、現金を振り込んだ後、この番号に電話をかけて振り込みを伝えていた。
主婦は以前、二男から仕事に関する相談を受けており、「名前を名乗らなかったのかもしれないが、二男と思ってしまった」と話しているという。だまし取られた2997万円は、主婦が二十数年間の会社勤めで貯金した老後の蓄えだったという。【酒井祥宏】
9月28日朝刊
(毎日新聞) - 9月28日16時25分更新
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