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同協議会は薬の正しいのみ方の普及を目的に、製薬会社二十八社などで構成。絵文字は一目で患者に分かる説明として考案した。
作成したのは赤の丸枠と斜線による「禁止事項」六点、黄のひし形による「注意事項」二点、濃い青の四角で囲んだ「一般説明事項」二十点の計二十八種類。米国で使われている絵文字を参考に日本の実情に合わせ三十七種類つくり、十−七十代にアンケートをして八割以上の理解度があったものに絞ったという。
同協議会はこれをシールにして有料配布、インターネットでも公開し薬局が薬の説明書や薬袋に張るなどして使えるようにした。八月末までに三千を超すダウンロードがあったといい、担当者は「全国的に少しずつ広まってきた」としている。
足立区の「薬局千住ファーマシー」は九月初めから、薬袋や説明書にシールを張って患者に渡している。経営者の藤田義人さん(57)は「実際に家で薬をのむ時に絵で再確認できる。説明文書の補足的な役割として期待している」と話す。
東大和市の「中央薬局」薬剤師の松岡寛さん(36)は「目薬と点耳薬の容器が似ているため絵文字シールは分かりやすいという話があったが、絵の説明文字が小さく、高齢者には不評だった」と指摘している。
「薬には副作用があるから」と一回三錠の服薬を勝手に二錠にしたり、お茶や牛乳と一緒にのむ人も少なくない。液体の水虫薬を目薬と間違えたり、座薬をのんでしまう事例もあるという。同協議会は薬剤師や消費者教育などの専門家で懇話会をつくり、問題点や課題を反映して絵文字の種類を増やすなどの検討を進める方針だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050928/eve_____sya_____004.shtml