2005年09月21日(水) 00時00分
消費者の6割、企業に不満 法令順守などでの対応で (東京新聞)
消費者の約6割はメーカーなどの企業に対し「(法令順守などの)社会的責任を果たしていない」との不満を感じていることが21日、日本環境協会がまとめたアンケート結果で分かった。
「自動車のリコール(無料の回収・修理)隠しや農協の農産物不正表示などが相次いだことが影響している」(同協会)と分析している。
調査は昨年12月から今年2月にかけ消費者1800人を対象に実施。有効回答数は1684人(93・6%)だった。
食品や自動車、家電製品などを製造販売する企業が社会的責任を果たしているかとの質問に対し、「全く果たしてない」「あまり果たしてない」を合わせると57・9%で、「ある程度果たしている」と「十分果たしている」を合わせても24・3%だった。
さらに、企業が社会的責任を果たすために必要なこととして、「責任を果たさない企業の商品を買わない」との意見が43・6%で最も多く、「法律や取り締まりを厳しくする」(19・5%)、「企業の自発的な管理強化、取り組み」(14・2%)が続いた。
同協会は「企業の責任の取り方が消費者の購買行動に大きな影響をもたらすことが分かった。企業は責任の重さを再認識してほしい」と指摘している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050921/fls_____detail__052.shtml