悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
東京税関成田支署によると、同空港の今年の摘発件数は、外国人を含めた全体で1−8月、61件に達した。既に昨年1年間の26件を大きく上回る。その半数以上は、密輸グループによるとみられる海外ツアーの参加者だ。
ツアーの宣伝文句は「簡単なお手伝いで往復の航空券とホテル代がタダです」といった具合。参加者は現地へ行くと、各地でルイ・ヴィトンのバッグなど有名ブランド品の買い付けに付き合う羽目になり、帰国時、ブランド品を詰め込んだかばんをグループ側から渡される。
「税関検査では私物が入っているといえばよい」などといわれ、通関後にグループ側に引き渡す約束で、1人で1回に約500万円分の密輸品を持たされたケースもあるという。
渡航先はフランス、香港など。参加者は「30代までの若い男女が多く、会社員や学生も目立つ」(成田支署)。空港の手荷物検査で発覚すると、「預かっただけ」と答える参加者が多かったという。
違反行為で摘発された場合、関税に加え、犯則金が科される。成田支署は「タダの海外旅行という文句に踊らされて密輸の運び屋にならないように」と注意を呼び掛けている。
ZAKZAK 2005/09/20