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調べでは、河口容疑者は交際していた元同僚(32)の妻(32)が妊娠したことを知り、妻の殺害を決意。昨年11月、復讐サイトにアクセスして「実行部隊」と紹介された自称探偵業田部孝治容疑者(40)に殺害を依頼し「張り込み」名目などで約1500万円を支払ったとされる。いつまでたっても実行されず、警視庁に届けた。
このサイトは探偵の一般的な仕事の「浮気調査」などにまじり「殺人問題」「復讐問題」「別離工作」「いやがらせ」を相談項目として列挙し、掲示板には「私を裏切った彼に復讐したい」などの書き込みが並ぶ。
田部容疑者はサイトの「社員募集」に応じ、浮気の素行調査などをして月30万から150万円を得ていたという。
「復讐を売り物にしたサイトはほかにもあるが、ほぼすべてが詐欺」と、ネット犯罪に詳しいライターの森一矢さん。同様のサイトは5、6年前から現れ始め、利用者から「だまされた」と頻繁に相談が来る。
名古屋市の女が6月、出会い系サイトで探した男に夫を刺殺させたとして逮捕され、2003年にも滋賀県の印刷業者がネット掲示板で知り合った男に妻殺害を依頼する事件があったが、これらは個人的に犯罪に応じたもので、復讐サイトのケースとは異なる。
「インターネットなら人に面と向かわずにすむため、安易に頼むのだろう。違法行為が目的なので金をだまし取られても通常は警察に届けない」。森さんは明るみに出た今回の事件を“氷山の一角”と指摘している。(共同)
(09/18 20:52)