2005年09月18日(日) 02時34分
「85万件情報ばらす」 NTTコム脅迫 委託会社の社長逮捕(産経新聞)
NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)の顧客情報を漏らすと脅し、同社から現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁代々木署は十七日、恐喝未遂の疑いで、情報管理会社「エム・ピー・アイ」(東京都渋谷区)社長、加藤敏郎容疑者(53)を逮捕した。
加藤容疑者の会社は、NTTコミュニケーションズから料金の口座引き落としの業務委託を受け最大で約八十五万件の顧客情報を保有していた。
調べでは、加藤容疑者は十六日夕、三回にわたって、NTTコミュニケーションズの契約担当者に電話をかけ、「一億や二億じゃ済まないぞ。三億数千万円用意しなければ顧客情報をばらす」と脅した疑い。加藤容疑者は容疑を否認している。
加藤容疑者の会社は平成十五年十月、NTTコミュニケーションズと業務委託契約を結び、これまでに約八十五万件の口座引き落とし手続きを代行。顧客の住所や電話番号、口座番号などのデータ提供を受けていた。加藤容疑者は、処理データが入っていた二十一台のパソコンを持ち出し、担当者に脅しの電話をかけていた。
NTTコミュニケーションズ広報室は「実際に情報が流出した可能性は低いが、お客さまにご心配をおかけしたことを深くおわびする。今後は委託先の選定にも、より一層の注意を払わなければならない」としている。
同社は今回の事件を受け、問い合わせ専用電話(フリーダイヤル0120・506・818)を設置した。受け付け時間は午前九時から午後九時まで。
(産経新聞) - 9月18日2時34分更新
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