2005年09月15日(木) 15時36分

サイトに依頼「不倫相手の妻殺して」　消防庁救急隊員を逮捕（産経新聞）

　インターネットのサイトで知り合った男に不倫相手の妻の殺害を依頼したとして、警視庁捜査一課は十五日までに、暴力行為等処罰法違反の疑いで、東京消防庁救急隊員、河口絵里子（３２）＝東京都多摩市＝と、依頼を受けた自称、探偵業の田部孝治（４０）＝国立市＝の両容疑者を逮捕した。
　河口容疑者は消費者金融などからも借金して千五百万円以上の報酬を支払い、田部容疑者のほかサイト管理者にも支払っており、警視庁はサイト管理者からも事情を聴いている。
　調べに対し、河口容疑者は「（不倫相手の妻に）子供ができたと聞き裏切られた気持ちになった。結婚するため殺害しようと思った」と供述しているという。
　調べでは、河口容疑者は不倫関係だった同僚の男性（３２）の妻（３２）を殺害しようと計画。昨年十二月三十日、ネット上の「殺人請負サイト」の連絡先に電話し、田部容疑者に殺害を依頼。今年一月二十四日、立川市内の駐車場で百万円を渡した疑い。
　報酬として計千五百万円以上を分割して支払い、うち数百万円はサイトの管理者にも支払っていた。
　田部容疑者は「バイクから細菌スプレーを散布する」などと具体的な殺害方法を提案していた。しかし、依頼が実行されないため、河口容疑者が警視庁に「殺人を依頼したが実行されない。だまされているのではないか」と相談し事件が発覚した。
　東京消防庁によると、河口容疑者は平成十三年四月採用で渋谷消防署に配属。勤務態度に問題はなかったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050915-00000035-san-soci