2005年09月14日(水) 02時35分
ホームレス名義で住宅ローン、銀行から融資詐取 不動産業者ら4人逮捕(産経新聞)
被害総額50億円か
ホームレス名義で住宅ローンを組み、銀行から融資金をだまし取っていたとして、警視庁捜査二課は、詐欺の疑いで不動産関係者ら四人を逮捕した。このほか、二人の逮捕状を取って行方を追っている。今回摘発したグループは、被害総額で計約三億円の犯行に関与していたとみられる。
東京都や神奈川県など首都圏では三年ほど前から、同様手口による約五十億円の被害が出ている。捜査二課では逮捕したグループとの関連などについても調べを進め、事件の全容解明を急ぐ。
調べによると、不動産関係者らは平成十五年四月ごろ、横浜銀行金沢支店(横浜市金沢区)で、ホームレスの男性名義で土地や建物を購入する住宅ローンを申請し、融資金計約四千万円をだまし取った疑い。
グループ内で、銀行との仲介を担当する不動産会社員や、ホームレス名義でローンを申請する当事者など役割を分担。ホームレスの氏名や住所、生年月日などは戸籍の密売グループから入手していた。連絡が取りにくく犯行が発覚しにくいため、ホームレスの名義を悪用したとみられる。
(産経新聞) - 9月14日2時35分更新
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