2005年09月14日(水) 21時10分
<アスベスト>事業所57カ所に何らかの違反 監督指導結果(毎日新聞)
厚生労働省は14日、アスベスト(石綿)製品を取り扱っているとみられる事業所124カ所について、石綿障害予防規則の順守状況を監督指導し、全体の5割弱に当たる57カ所に何らかの違反があったと発表した。
同省監督課によると、対象とした事業所は石綿製品の加工48カ所、製造33カ所、自動車や鉄道車両の整備16カ所、産業廃棄物処理場など27カ所。現在も石綿を扱っていたのは64カ所だった。
違反内容をみると、半年に1度の実施が義務付けられている石綿健康診断に関する違反が30件で、うち9カ所は全く実施していなかった。次いで、防護マスク・防護衣の不備が26件で、備えていない事業所が10カ所あった。また、作業場内の環境測定を規定通りに実施していなかったり、記録を保存していなかった違反は25件だった。
同課は7月に監督指導し、8月中に17カ所が是正したほか、残り40カ所も是正の見込みを確認したという。
また、石綿健康診断を実施していた56カ所では、受診していた従業員計541人のうち何らかの所見があったのは12人、2・2%だった。【大石雅康】
(毎日新聞) - 9月14日21時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000122-mai-soci