2005年09月09日(金) 14時17分
中高生に「不当請求」 ネット利用料でトラブル(琉球新報)
夏休み期間中、中高校生が「不当請求」のトラブルに巻き込まれ、県民生活センターに相談するケースが目立った。「無料だから」と興味本位でフリーダイヤルに電話をかけたり、インターネットで画面上のボタンを安易にクリックしたことから、高額な情報料を請求され、支払わないと訴えるなどと電話で脅されるケースが出ている。電話から約1カ月後に請求が来る場合もあるため、9月以降も被害は続きそうだ。同センターでは「料金を支払ってしまうと取り戻せない。簡単に相手の言いなりにならないで」と注意を呼び掛けている。
県民生活センターに寄せられたインターネットや携帯電話による有料情報サービスのトラブル相談件数は7月が174件、8月は228件。また宮古分室では7月が2件、8月は8件。八重山分室では7、8月とも8件ずつだった。以前から幅広い年代が被害に遭っているが、夏休みに入った7月以降、中学生や高校生が不当請求を受け、驚いた保護者からの相談が目立っている。
県民生活センターによると、不当請求トラブルのほとんどはアダルト情報関係だが、最近は「占い」や「着うた」のサイトからも不当な請求を受けるなど、手口も多様化している。中には漫画雑誌の広告を見た小学生が被害に遭うケースもあった。
被害を受けた高校生は雑誌のアダルトボイスの広告を見てフリーダイヤルに電話をかけ、1カ月後に業者から電話で、情報料2万8千円と延滞料8万5千円の計11万3千円を請求された。驚いた保護者が業者に請求書の郵送を求めても応じず、裁判を起こすと脅し不安をあおったという。
振り込みに来た高校生の様子がおかしいため、銀行員が声を掛けて不当請求に気づき、被害を食い止めたケースもあった。
県民生活センターでは「フリー(無料)という言葉につられて安易に近づかないこと。料金を請求されても自分の個人情報を与えず、対応しないように」と呼び掛けている。
(琉球新報) - 9月9日14時17分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000021-ryu-oki