2005年09月05日(月) 21時04分
支払い漏れ数十億円規模に 損害保険業界全体で(共同通信)
損保ジャパンは5日、保険金の支払い漏れが2002年7月から05年6月までの3年間に2万7296件、約9億2000万円あったと発表。東京海上日動火災保険も同日、支払い漏れが約1万7000件になるとの見込みを明らかにした。大手2社だけで、支払い漏れは約4万5000件に達しており、損保業界全体では10万件以上、数十億円規模に拡大する公算だ。
保険金の支払いは、損害保険制度の根本だが専門的な知識が必要で、多くの契約者が支払額の算定を保険会社に任せているのが現状。損保業界は契約者の信頼を裏切った格好だ。
関係者によると、支払い漏れは保険金を算出するシステムに不備があったことや、支払担当者の確認漏れといった人員ミスが主な原因。
損保ジャパンの3年間の支払い総件数790万件のうち、支払い漏れの比率は約0・35%。300件弱に1件の割合で支払い漏れが起きていた。支払い漏れの金額は、1件当たり平均約3万4000円だが、数百万円支払っていないケースもあった。
(共同通信) - 9月5日21時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050905-00000196-kyodo-bus_all