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2005年09月01日(木) 00時00分

不二サッシが虚偽報告 県『立ち入りでの発覚悪質』 東京新聞

 市原市八幡海岸通の不二サッシ千葉工場が排水の水質測定回数を偽って県や市に報告していたことが分かり、県は三十一日、「立ち入り検査で発覚しており、これまでの事例より悪質。環境に対する取り組みが著しく欠けている」と、同社の姿勢を非難した。

 県と市原市によると、同社は二〇〇三年四、五月のノルマルヘキサン抽出物質含有量についての測定回数を、県、市と結んでいる公害防止協定の規定通り六回行ったと報告したが、実際には二回しか行っていなかった。

 また、〇四年度の化学的酸素要求量については、ほとんど測定していなかったという。八月十八日の特別立ち入り調査で虚偽報告が分かった。

 県などは今年二月、JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市)の水質データ改ざん問題を受け、市原市など六市内の全六十二工場の水質測定結果データの取り扱いなどについて自主点検を指示。

 不二サッシの同工場では、昨年十二月に病死した水質測定の担当者から引き継ぎを受けた担当者が調査。同年五月に導入した水質自動測定器が、管の詰まりや薬液の未補充で正しく測定されていなかった上、水質油分などの測定も協定の規定回数より少ない測定回数で分析会社に委託していたことが判明したが、県には未報告だった。

 同工場は「三年間分の原データがなくなっている上、前担当者も死亡したので調べるのに時間がかかった。測定をすべて前担当者に任せていた管理ミス」とした上で「九月上旬までに全容を明らかにして県に報告したい」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20050901/lcl_____cba_____001.shtml