2005年08月30日(火) 16時11分

詐欺：「金を借りれば報酬」　被害者の会、告訴へ　／山形（毎日新聞）

　報酬と引き換えに消費者金融から金を借りるように依頼され、結果的に借りた金をだまし取られる被害が県内で相次ぎ、県弁護士会は２９日、山形市内で「被害者の会」を開き、刑事告訴する方針を固めた。これまで分かっているだけで約５０人が被害を訴え、金額は１億円を超えるという。
　弁護士によると、被害者の大半は置賜地方在住者。南陽市出身で和歌山市在住の２０代の女から「サラ金と提携し、貸し出しの実績を作る仕事をしている。翌日には返済し、報酬も支払う」などと言われ、消費者金融から金を借り、その金をカードとともに女の自宅へ送っていた。しかし、金は返済されず、女からの依頼で金を借りた本人に返済を求める督促が来て、だまされたことに気付いたという。０１年ごろから地元の知人関係を伝って架空の報酬話が広がったらしい。
　約２００万円の被害に遭ったという女性（２６）は「仲の良い知人を通じて頼まれたため、断り切れなかった」と悔しそうに話した。【大久保渉】

８月３０日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050830-00000102-mailo-l06