2005年08月27日(土) 19時21分

覚せい剤宅配“ネット薬局”…暴力団幹部を逮捕（読売新聞）

　「デリバリー（配達）サービス」を売り物にした会員制覚せい剤密売組織を運営し、半年間に約３０００万円を売り上げたとして、大阪市浪速区の山口組系暴力団幹部平川吾朗被告（５３）を近畿厚生局麻薬取締部が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕し、大阪地検が麻薬特例法違反（業としての譲渡）罪で起訴していたことが２７日、わかった。

　インターネットの掲示板に「西成薬局」の名で「覚せい剤売ります」と広告を出して約１００人の会員客を確保し、合成麻薬のＭＤＭＡや大麻なども取りそろえた独自の「密売ビジネス」を繰り広げていたという。

　起訴状によると、平川被告は５月１６日、同市西成区の路上で、浪速区の暴力団組員（４３）に覚せい剤約０・３グラムを５０００円で譲り渡すなど、昨年１１月〜今年５月の間に覚せい剤計約８５０グラムを計約３０００万円で売りさばいた。

　同取締部によると、平川被告は昨年秋、知り合いの密売人３人を「配達員」として雇い入れ、浪速区の自宅を拠点に、ネットにアクセスしてきた客らを会員登録。携帯電話を使って２４時間体制で注文を受け付け、指定場所まで配達員に届けさせていた。配達エリアは大阪市全域で、関東のなじみ客に宅配便で送ることもあったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050827-00000305-yom-soci